シール素材にはさまざまな種類があり用途により適切な紙と糊を選びます。
ここでは一般的なシール用の紙とフィルムを紹介します。
上質紙55k表面加工のない紙。薄くてしなやか。
価格も安く、食品や日用品のラベルとして広く使われる。
上質紙はカラー印刷の場合、紙がインクを吸収し、色が沈むので注意。
上質紙70k上質紙の厚手の紙。厚みがある分、しっかりとした存在感がある。
ミラーコート紙強い光沢のあるタック紙。高級感がありカラー印刷に向く。
ツヤの表面加工で若干の耐水性がある。
アート紙白色度に優れた平滑なタック紙。
マット感を重視するのであれば、マットコート紙を使う方が無難。
ホイル紙金、銀のそれぞれツヤあり、ツヤなしがある。高級感や金属の質感を出す。
クラフト紙晒さない紙の素朴な質感がある。
手作り感を出す場合や、段ボールとほぼ同じ色なので、段ボールの訂正にも使われる。
色上質紙上質紙に淡い色を着色したもの。
価格が通常の上質紙の倍するので、全面印刷した方が安い場合も。
和紙様々な質感があり、和の落ち着いた雰囲気を持つ。
シンプルに高級感を訴求したい場合に使用する。
ユポ合成紙と呼ばれ、印刷適性の優れたフィルム。
耐水性があり、選挙ポスターやステッカーに使われる。
塩ビしなやかで腰のないフィルムで耐候性に優れる。
曲面にも貼りやすく、車のステッカーに使われる。
環境問題に配慮し、近年は減少傾向にある
PET(ネーマ)金属のフィルムで、耐熱性、耐候性に優れ、銘板シールによく使われる。
金、銀、それぞれツヤあり、ツヤなしがある。
PET(透明)透明性に優れたフィルムで、文字や絵が浮き出したように印刷できる。
但し、正確な色を出すには下地に白を印刷しなければならない。
訂正用裏面にグレーを印刷しており、透けないようになっている。
上質、アート、ミラーコート、ユポに使用される。

シール糊の種類

上質、アート、ミラーコート、ユポなど一般的な用紙に以下の糊が塗布されたものが既製として用意されています。フィルム系には溶剤性強粘と呼ばれる強力な糊が用いられていることが多いです。
普通糊一般的な強度の糊。
冷食用糊飲料や冷蔵食品に使用される。乾いた面に貼り低温下でも剥がれにくい。
強粘着糊普通接着、冷食用よりも糊が強く剥がれにくい。
トイシ用糊平滑でない粗面でも剥がれにくい。最強粘着の粘りがある糊
冷凍・ハム用糊平滑でない粗面でも剥がれにくく、耐冷性、耐熱性、耐水性に優れた粘りがある糊
弱粘着糊弱い粘着で、剥がれやすくした糊。
再剥離糊貼った後に糊残りせずにはがせる。近年開発が進んでいる糊で、糊の強度も多種ある。